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「お客様は神様」から「お客様と従業員は対等」へ~これからの時代に必要なお客様との向き合い方~

一般社団法人日本クレーム対応協会 谷厚志3分で読めます

10年以上前はお客様からどんなことを言われても、

「お客様だから仕方がない」
「とにかく謝っておこう」
「怒らせないように我慢しよう」

そんな対応が当たり前のように行われていました。

お客様が怒鳴っていても、ひたすら頭を下げる。無理な要求をされても、何とか応えようとする。

お客様を大切にすることと、お客様の言いなりになることが混同されていた時代でした。

そして今、カスタマーハラスメント対策が企業に義務化され、お客様との関係も大きな転換期を迎えています。

これからの時代は、「お客様と従業員は対等な関係」であるべきなのです。

ただし、ここで勘違いしてほしくないことがあります。

対等だからといって、お客様に偉そうにしていいわけではありません。

「お金を払っているから偉い!」というお客様も困りますが、

「こっちは働いてやっているんだ!」という従業員も困ります(笑)。

これでは、お互いに気持ちよく仕事なんてできません。

大切なのは、お互いを一人の人間として尊重することです。

どちらが偉いという上下関係はありません。

だから、

「土下座しろ!」
「今すぐ責任者を呼べ!」
「誠意を見せろ!金を払え!」

といった威圧的な言動や不当な要求は、受け入れる必要はありません。

ただ、私が懸念していることが一つあります。

企業・店舗でカスハラ対策が進むことで、正当なクレームまで敬遠されてしまうことです。

お客様から厳しいことを言われた。

少し強い口調で注意された。

だからといって、すぐに「カスハラだ!」と決めつけてはいけません。

そもそも、こちらの説明不足や初期対応の失敗が原因で、お客様を怒らせていることだってあります。

だからこそ、これからのクレーム対応には「見極める力」が必要なのです。

正当なクレームには、しっかり向き合う。

悪質なカスハラには、毅然と対応する。

そして、必要であれば対応を終わらせる。

すべてのお客様の要求に応える必要はありません。

でも、すべてのお客様を疑う必要もありません。

私は、これからのクレーム対応で大切なのは、お客様も従業員も、お互いが気持ちよく関われる関係をつくることだと考えています。

そのためには、お客様に感謝する気持ちも、働く人を大切にする気持ちも、どちらも欠かせません。

「お客様は神様」の時代から、「お客様と従業員は対等」の時代へ。

お客様を大切にする。
そして、働く人も大切にする。

そのために、受け止めるべきクレームと、拒絶すべきカスハラを見極める。

これこそが、これからの時代に求められる**「超一流のクレーム対応」**だと、私は考えています。

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